meideru blog

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シネマカメラと民生用カメラの3つの違い

      2019/06/17

RED DIGITAL CINEMA

カメラの組み込み開発の仕事を始めて1年が経ちました。

思い返すと、入社した当時はカメラのことなんて何も知りませんでした(今もわからないことの方が圧倒的に多いですがw)

最近になってようやく、基本中の基本が理解できるようになったと感じます。
特に、最近勉強しているのは、映画の撮影で使われるようなシネマカメラについてです。

今日は、私が感じたシネマカメラと民生用カメラの違いをまとめました。

シネマカメラと民生用カメラの違い

ARRI ALEXA

シネマカメラと民生用のカメラの違いは、大きく分けて3つあると考えます。

  1. RAW記録機能の有無
  2. オートフォーカス機能の有無
  3. ボディの堅牢性

RAW記録機能の有無

ARRI ALEXA

RAW記録機能の有無こそ、シネマカメラと民生用カメラの最大の違いだと思います。

RAW記録とは、撮影した映像を圧縮せずに記録することです。
圧縮せずに保存するため、後からカラーグレーディング(色補正)を行うことが可能です。

 

シネマにおいて、このカラーグレーディングという作業は大変重要で、ハリウッドではこれだけで生計を立てている技術者がたくさんいます。

Davinci Resolve Color Grading

 

シネマカメラではRAW記録ができるのに対して、ほとんどの民生用のカメラでは不可能です。

RAW記録は転送速度や容量の関係で、SDカードには行えません。そのため、シネマカメラでは高価で特殊な記録メディアが採用されています。

例)CFast, SxS, Capture Drives, expressP2 など

SxS Card

CFast Card

オートフォーカス機能の有無

シネマカメラにおけるフォーカス

シネマカメラにオートフォーカスはついていません。撮影中はすべて、職人によるマニュアル操作で行われます。

オートフォーカスは大変便利な機能ですが、所詮は機械が行う作業であるため融通が効かず、シネマ撮影では使われません。

使われない機能であるため、そもそもシネマカメラには最初から搭載されていないのです。

ボディの堅牢性

SONY Venice

シネマカメラは長時間の過酷な環境下での撮影に耐えられるよう設計されています。

そのため、どのシネマカメラの公式ウェブページを見ても、堅牢性をアピールすることが書かれています。

ボディーは頑丈な鉄でできており、高温にも耐えられるように内部に冷却用ファンが搭載されています。

SONY Venice

まとめ

他にも違いは多くあると思いますが、今回は私が感じた3つの大きな違いを紹介しました。

次は、ハリウッドで選ばれるシネマカメラのメーカーについて書きたいと思います(^ν^)

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