半導体デバイスを作ってみた
meideru blogでの「作ってみたシリーズ」の中では、かつてないほど壮大なタイトルですよねw
半導体デバイスを作ってみました。
具体的には、「オーミック電極付き基板」と「ショットキーバリアダイオード」を大学の実験で作りました。
@半導体デバイス
今日は、作った工程などを記事に書きたいと思います(*‘∀‘)
目次
スポンサーリンク
作り方
作り方はこんな感じです。下の図を参考にしてください。
@半導体デバイスの作り方
まず、装置を用いて真空状態を作り出します。こうする理由は色々とありますが、あとで説明します。
そして、金属を蒸発させて基板に付着(蒸着)させます。すると、膜ができます。
これで完成です。
真空状態について
真空状態とは
真空状態とは、何もない状態のことです。
私たちが普段生活している場所には、酸素や二酸化炭素など様々な物質が混在しています。
こういった物質が何もない状態を真空状態と言います。
しかし、現実的には「完全な真空状態」というのは不可能です。なので、真空状態に近いことを「高真空状態」などと言ったりします。
真空状態にする理由
理由は、大きく分けて2つあります。
1つ目は、ゴミを半導体に付着させないためです。
2つ目は、金属を蒸発させやすくするためです。真空状態だと大気圧が低くなり、沸点が下がります。
真空装置について
使用した真空装置は以下です。
@真空装置
こいつで真空状態を作り出してやります。
のぞき窓が付いていますね。
バルブがたくさんついていて、操作を間違えると壊れてしまそうです。
@真空装置を開く
真空装置を開くとこんな感じになります。
蓋を持ち上げて開けます。
実際に作ってみた
マスクをセット
マスクをセットします。こんな感じで。
@マスクをセット
マスクには穴が空いていて、この部分にのみ蒸発した金属が付着するようになっています。
ウェハーをセット
次に、ウェハーをセットします。
@ウェハーをセット
マスクの上に置きます。
これで、マスクの穴を通ってきた蒸発した金属が付着するようになります。
アルミニウムをセット
画像の下の方に小さい白いバケツみたいなものがありませんか?
ここに、アルミニウムを乗っけてやります。
@アルミニウムをセット
このバケツに電流を流してアルミニウムを蒸発させます。
アルミニウムは電流を流すと溶けるそうです。(この辺りは詳しくないので原理はよくわかりません( ;∀;))
蒸着開始
アルミニウムに電流を流すと蒸着が開始します。
@アルミニウムが溶ける始める
上の画像は真空装置を横から覗いています。
電流を流すと、こんな感じでアルミニウムが溶けます。
@正面から真空装置を覗くとかっこいい
正面から真空装置を覗くと、めちゃめちゃカッコイイですよねwwwww
完成
完成したのがこちらです。
@完成した半導体デバイス
全部で合わせて4枚作りました。
まとめ
とりあえず完成
正常に動くかどうかわかりませんが、とりあえず完成しました( ^∀^)
近いうちに性能測定をします。
真空で作るやり方もある
私の中では、半導体の作成というと、露光装置だのフォトマスクだのハイテクな設備が思い浮かびます。
しかし、こういったアナログ(真空装置)で作るやり方もあるようです。
勉強になりました!
以上です!
ノシ
スポンサーリンク
関連記事