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家電メーカーで働いているmeideruのブログです。主に技術系・ガジェット系の話を書いています。

簡単すぎて神。ESP-WROOM-02でHTTP通信をやってみた

 

IoT

世間では「IoT(Internet of Things)」というワードが話題になっています。

IoTとは、ありとあらゆるものがインターネットにつながる仕組みのことです。

今日はIoTに関する記事です。

ESP-WROOM-02の開発ボードのWi-Fi機能を試しに使ってみました。

目次

ESP-WROOM-02とは

ESP-WROOM-02は、Arduinoと互換を持つマイコンを搭載したWi-Fiモジュールです。

ESP-WROOM-02の開発ボード
ESP-WROOM-02の開発ボード

マイコンなので当然、GPIOを搭載しています。

ということは、このWi-Fiモジュールに直接、センサなどをつげて、そこから得た情報をネットワーク経由でどこかに飛ばせちゃうというわけです。

こんな便利な電子部品はないですよねw

プログラムの書き込みはArduino IDEから行うことができます。

TCPやUDP、HTTPといったプロトコルのライブラリも用意されているので、簡単にネットワークプログラミングを行うことができます。

HTTP通信でPOSTを試してみた

HTTP通信でPOSTを試してみました。

全体的な流れは、ESP-WROOM-02がシリアル通信で受け取った文字列をサーバにPOSTして、サーバ側は受け取った文字列をターミナルに表示します。

サーバサイドはPythonで書きました。いわゆるREST APIを提供する感じになっています。

ESP-WROOM-02のプログラム

ESP-WROOM-02(クライアント)のプログラムです。

ssidとpasswordとhostは個人情報のため伏字にしてあります。

書き込みはArduino IDEから行えるので、とても簡単です。色々なサイトで紹介されているのでググってみてください。

#include <ESP8266WiFi.h>

#define IMG_BUF 4096

// Wi-Fi(5GHzには非対応)
const char* ssid     = "XXXX";
const char* password = "XXXX";

// Server
const char* host   = "XXX.XXX.XXX.XXX";
const int httpPort = 80;
const char* path   = "/";

WiFiClient client;
char buf[IMG_BUF];

void setup() {
  Serial.begin(115200);

  // WIFI_AP, WIFI_STA, WIFI_AP_STA or WIFI_OFF
  WiFi.mode(WIFI_STA);
  WiFi.begin(ssid, password);

  while (WiFi.status() != WL_CONNECTED) {
    delay(500);
    Serial.print(".");
  }

  Serial.println("");
  Serial.println("WiFiに接続しました。");
  Serial.print( "IPアドレス: ");
  Serial.println( WiFi.localIP());
  Serial.print( "ゲートウェイ: ");
  Serial.println(WiFi.gatewayIP());
  Serial.print( "サブネットマスク: ");
  Serial.println(WiFi.subnetMask());
}

void loop() {
  int length = Serial.readBytes(buf, sizeof(buf));
  
  if (length) {
    Serial.println("送信準備中");
    if (!client.connect(host, httpPort)) {
      Serial.println("接続に失敗しました。");
      return;
    }

    String body = buf;
    client.print(String("POST ") + path + " HTTP/1.1\r\n" +
                 "Host: " + host + "\r\n" +
                 "Content-Length:" + String(length) + "\r\n" +
                 "Connection: close\r\n\r\n" +
                 body);

    unsigned long timeout = millis();
    while (client.available() == 0) {
      if (millis() - timeout > 10000) {
        Serial.println(">>> タイムアウトしました。");
        client.stop();
        return;
      }
    }

    Serial.println("--------------------");
    while (client.available()) {
      char c = client.read();
      Serial.print(c);
    }
    Serial.println("");
    Serial.println("--------------------");
  }
}

 

サーバーサイドの作業

以下はPythonで書いたサーバサイドのプログラムです。

POSTを受信すると、受けとった文字列をターミナルに表示するようになっています。

import sys
from http.server import BaseHTTPRequestHandler, HTTPServer

class Client(BaseHTTPRequestHandler):

	def do_POST(self):
		content_len = int(self.headers.get('content-length'))
		body = b'OK'
		self.send_response(200)
		self.send_header('Content-type', 'text/plain')
		self.send_header('Content-length', len(body))
		self.end_headers()
		self.wfile.write(body)
		requestBody = self.rfile.read(content_len).decode('ascii')
		print("length = " + str(content_len))
		print("body = " + requestBody)

server = HTTPServer(('', 80), Client)
server.serve_forever()

結果

“hello”と送信してみました。以下が実験結果です。

ESP-WROOM-02のシリアルモニタ

Arduino IDEのシリアルモニタからhelloと送信しました。

 

ESP-WROOM-02のテストサーバサイドのターミナルからhelloを確認できましたね!

成功です!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はクライアント側でHTTP通信によるPOST、サーバ側でREST APIを提供するようなパターンのプログラムを試しました。

このパターンを応用すれば、色々なIoTガジェットを作れることに気づきましたか?

例えば、温度センサをつないで遠く離れた場所の気温を取得するとか。

あるいはドアにセンサをつけて誰かが出入りするたびにLINEに通知が飛んでくるようにしたりとか。(この場合はLINE APIも絡んでくる)

とにかく無限に応用できます!

私も何か作ってみようと思います!

 

PS

下記は、ESP-WROOM-02を使って作ってみました。使い方の例として、参考になると思いますので、良ければご覧ください (^o^)

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