【組み込みエンジニア(ソフトウェア)】半導体不足によって現場で起きている問題
組み込みエンジニア(ソフトウェア)として働き始めて、5年目に突入しました。
現在、業界は世界的な半導体不足の中にあり、”ものづくりエンジニア”は、多くの対応を迫られています。
今日は、実際の現場でどのようなことが起きているのかを書きたいと思います。
目次
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ブログ管理者 meideru について
2018年入社の社会人5年目。
現在は、大手家電メーカーで組み込みエンジニア(プログラマ)として働いています。
meideru blog は匿名で運用しているので、会社名や開発に携わっている商品の詳細については秘密です。
半導体不足によって、組み込み開発の現場で起きている問題
組み込み開発の現場では「デバイスの置き換え対応」が大問題になっています。
組み込みエンジニアの人の多くが理解してくれると思います。
デバイスドライバの書き直しが必要になる
半導体不足によってショートするデバイスは、別の代替品に置き換える必要があります。
ということは、デバイスドライバの書き直しが必須になります。
そんな依頼が1件や2件ではなく、大量に湧いて出てきています。。。
電気設計チームA「meideruさん、このデバイスは5ヶ月後にショートしちゃうんですよね。この代替品に置き換えたいんですが、ドライバを作り直してもらえませんか?」
電気設計チームB「meideruさん、うちのチームのこのデバイスもショートします。書き換えをお願いします!」
電気設計チームC「俺も!!」
俺氏「くぁwせdrftgyふじこlp」
ファームウェアの種類が増えることによって、工場のラインが大混乱
デバイスドライバの書き直しを行うと、対応内容によっては、1つの製品に対して、複数のファームウェアができる場合があります。
例えば「この製品には、デバイスAが使われているものとデバイスBが使われているものがある。前者には、デバイスA向けのデバイスドライバが含まれているファームウェアA’を焼かなければならず、後者にはデバイスB向けのデバイスドライバが含まれているファームウェアB`を焼かなければならない」などといったケースです。
こういうケースがたくさん出てくると、工場のラインが大パニックになります。
ファームウェアは製造ラインで焼き込みます。絶対に焼き間違えなどがあってはいけないので、ものすごく管理が複雑になってしまうのです。
工数をデバイス置き換え対応に取られることによって、新規プロダクトの開発が滞る
上で書いた通り、一度、開発が完了した製品に対して、開発者の工数が割かれてしまっているのが現状です。
そのため、新規プロダクトの開発が滞ってしまっています。。
新商品を出せないということは、会社は予定している売上を達成できず、巡り巡って私たちの給料に影響が出てくるということになります。。
総括
恐らくですが、私の会社だけではなく、多くのメーカーが悩んでいる問題ではないかでしょうか。
私は違いますが、自動車業界が一番、苦労している印象があります。部品数も圧倒的に多いですしね。。
頼む、、早く収まってくれ半導体不足、、、
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